株式会社Kimeteは、「ミスマッチをなくす」というミッションを掲げ、HR業界のゲームチェンジに挑んでいる企業です。今回、同社がB2Bカンファレンスでのピッチに登壇し、「世の中から面接をなくす」という大胆なメッセージを打ち出しました。本記事では、登壇を終えた率直な感想や、審査員からの鋭いフィードバック、そしてイベントを通じて得た新たな出会いとリアルな課題についてお話を伺いました。
目次
斬新で「ガチ」な熱量に触れて
――B2Bカンファレンスに登壇してみて、率直な感想を教えてください。
斬新で面白かったな、というのが率直な意見です。私たちは普段、講義のような落ち着いた環境でピッチを行うことが多いため、今回のように「パッション系」の熱量が渦巻くような環境は非常に新鮮でしたね。
実は、登壇の順番によっても会場の空気が結構影響されるなと感じていて。後半に情熱的な方が続いていたので、あの波の作り方は戦略的にやっても面白いのかなと思いました。
――バックヤードもかなり熱気があったそうですね。
そうなんです。控えの場所で出番を待っている時に、ふと見たら裏で感極まって泣きながらスタッフさんと抱き合っている登壇者の方がいて。すごく真剣に、「ガチ」で挑んでいらっしゃったんだなと。ビジネスイベントでありながら、かっちりした場面と感情の波が融合した、本当に熱量の高いイベントだったと思います。
鋭い審査員の視点とプロの「見せ方」
――審査員の方々からのフィードバックはいかがでしたか?
非常に勉強になりました。サービスの差別化ポイントや「真似されにくいポイント」など、本質的な部分をズバズバと突いてくる。当たり前のようですが、きちんとした観点と鋭い視点を持たれているなと感じました。
また、野口さんや古徳さんのように場慣れしている方々は、「オーディエンスにどう見せるか」というエンターテインメントとしての立ち回りもプロフェッショナルでしたね。「ガチの熱量」と「エンタメとしての見せ方」の温度感に少しヒヤヒヤする場面もあったくらいです(笑)。ただ、イベント全体としてはその強弱があって非常に盛り上がった印象です。
「世の中から面接をなくす」という挑戦
――今回のピッチで、皆さんに一番伝えたかった思いは何だったのでしょうか。
一番伝えたかったのは、やはり「採用におけるミスマッチをなくしたい」という思いです。そして、HR業界そのものをゲームチェンジしていきたい、という私たちの挑戦でした。
今回、西野さんの登壇を目当てに来場された方々は、今の社会に対して何かしらの課題感やモヤモヤを抱えていて、「何かを変えなければいけない」というマインドを持っている方が多いのではないかと感じていました。
だからこそ、そうした熱量のある方々に、私たちが掲げる「世の中から面接をなくしたい」というビジョンを届けたかったんです。
ここでいう「面接をなくす」とは、単に採用プロセスから面接という場を取り除きたい、という意味ではありません。
企業も応募者も、自分たちを少しでもよく見せようとして、本音ではないことを言い合ってしまう。そんな無駄な腹の探り合いを、もうやめませんか、という問いかけです。
自分を偽ったり、自社をよく見せすぎたりしたまま採用が進んでも、結局は入社後のミスマッチにつながり、企業にとっても応募者にとっても不幸な結果を生んでしまいます。
だからこそ私たちは、建前や駆け引きに頼る面接ではなく、もっと本質的にお互いを理解し合える採用のあり方をつくっていきたい。そんな思いを込めて、「世の中から面接をなくしたい」と伝えました。
実際に、その思いに共感してくれる人も多くて。当日はオレンジのTシャツを着て登壇したのですが、その後のブースや交流の場で声をかけていただける大きなきっかけになりました。
予想外の出会いと、見えてきたリアルな課題
――登壇後、具体的にどのような反響や繋がりがありましたか?
面白いお声がけはいくつもいただきました。私たちの「面接をなくしたい」というビジョンにすごく共感してくださって、「ぜひ無料でコンサルしたい」と言ってくださる方がいたり、Web上には絶対に出せないような独自のビジネスを展開されている経営者の方の事務所に後日お招きいただいたり。予想していなかったユニークな繋がりが生まれました。
――サービスの導入や成約といった面ではいかがでしたか?
リアルな数字でお話しすると、実はまだ直接的な成約には至っていません。
というのも、私たちがメインターゲットとしているのは「ある程度の規模感がある企業様」なのですが、今回の来場者はこれから成長していくぞというフェーズの中小企業様やスタートアップ層が非常に多く、ターゲットの規模感という点で少しミスマッチがありました。ただ、これも実際に足を運んでみて分かったリアルな結果ですね。
今後のB2Bカンファレンスへ期待すること
――次回以降、カンファレンスに期待することや改善案はありますか?
名刺交換の導線ですね。ピッチが終わった後、登壇者と名刺交換ができるような流れがあると聞いていたのですが、実際には審査員の方々に人が集中してしまって。登壇者用の列を分かりやすく作ってもらえれば、さらに満足度の高いイベントになると思います。
ただ、イベント全体の「社会にインパクトを与えたい」「動いていないものを動かしたい」という熱量やゲストのチョイスはとても素晴らしいと感じています。私たちにとっても、非常に有意義な時間になりました。